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生ハムに魅了され、生ハム愛がとまらないタベアルキスト松川未央が、知られているようで知られていない「生ハム」についてフォーカスをあてるコラム「生ハムに恋して。」
前回は、生ハムを作りにいざ長野へ!「メゾン・デュ・ジャンボン・ド・ヒメキ」<後半>について書きました。
前回のコラム
そして今回は、築地にある生ハムとワインが楽しめるお店、「ピグレット」との出合いについて書かせてもらいます。
生ハムとワインのお店「ピグレット」
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生ハムってこんなに種類あるんだね!・・・一緒に食べに行くと友人が言う。そう、意外と生ハムにたくさんの種類があることは知られていない。だが、そんな種類が豊富な生ハムを食べ比べでき、生ハムの魅力を伝え続けているお店が都内ににある。
築地駅から徒歩1~2分ほどの場所にある「ピグレット」。
イタリアの生ハム・サラミ・コットハムなどとワインを中心とした、日本ではまだ珍しいプロシュッテリア(生ハム専門店)である。メニューの価格帯は400円〜1000円前後。様々な生ハム、サラミなどがリーズナブルにいただける。
希少で絶品「黒豚の生ハム」
ネロパルマプロシュット24ヶ月熟成:1,920円(税込)※ハーフサイズ 著者撮影
こちらのお店の中では価格は少し高いかもしれない。それでもこの希少な黒豚の生ハムはオススメしたい。ネロパルマを直訳すると「パルマの黒豚」。年間出荷数は約300本の希少な生ハムで、凝縮された脂の旨みと甘味、深い熟成香が特徴。日本にも月に3~4本しか入荷しないとか・・・。
ニョッコフリットの上に乗せて食べるパルマスタイルで、温かいフリットの熱で生ハムの脂が溶け出しねっとりした食感。コクとまろやかさを感じられる一品だ。
「生ハムってそんな美味しいの?」と思っている方には是非とも味わっていただきたい。
ランブルスコ 著者撮影
「生ハムに合う」と、店員さんにオススメされた微発泡の赤ワイン、ランブルスコと一緒にいただく。
ランブルスコはイタリアのエミリア・ロマーニャ州でつくられる、天然弱発泡性の赤ワイン。レッジョ、モデナ周辺のポー川流域の平坦地で栽培したランブルスコ種から作られ、味は甘口から辛口まである。アルコール度数も低く、アメリカでは「大人のコーラ」として親しまれているそう。
筆者自身アルコールに弱くほとんど飲まないのだが、塩辛いハムと甘いこの組み合わせは外せない。
生ハムサラミ盛り合わせ:2,580円(税込) 著者撮影
この日の盛り合わせ内容は…
・トリュフコット(トリュフの香り高い最高級のボンレスハム)
・モルタデッラ(イタリア・ボローニャ発祥の伝統的なソーセージ)
・ナポリサラミ (乳酸菌発酵させて仕上げたほのかな酸味と黒コショウが特徴の熟成サラミ)
・サラメロマーナ (黒コショウの効いたサラミ 大きめにカットした豚脂肪が特徴的)
・サンダニエーレプロシュット(サンダニエレ協会の規定に基づき厳選飼育された豚のモモ肉のハム)
・フィノキオーナ(フェンネルの木の香りが染み込んだトスカーナ地方のサラミ)
・カポコッロ (豚肉の首肉に塩コショウ・香草を揉みこんで作る生ハム)
・パルマプロシュット(金華火腿、ハモン・セラーノと並んで世界三大ハムの一つ)
・チンタネーゼ(豚の原種に限りなく近く猪に近い特徴のある希少な豚のハム)
こんなたくさんの生ハム・サラミとご対面できるなんて素敵すぎます…。
著者撮影
ひとつひとつを語りだしたら長くなりそうなのでまたの機会に(笑)。
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生ハム以外のお料理も充実していて、全て安定感のある料理を提供してくれる。
生ハム好きはもちろん、生ハムビギナーにも是非訪れてほしいお店です。
※以下のお店情報は記事投稿日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。
INFORMATION
名称 | ピグレット |
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住所 | 東京都中央区築地3-10-8 アクティオ築地 1F |
アクセス | 東京メトロ日比谷線 築地駅徒1分 |
電話番号 | 03-6264-0753 |
営業時間 | 17:00~23:30 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
URL | http://piglet-prosciutto.com/ |
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