「うちわの港ミュージアム」で体験!

香川が誇る伝統工芸品 「丸亀うちわ」を知っていますか?

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香川が誇る伝統工芸品 「丸亀うちわ」を知っていますか?

おいしんぐ!編集部

JR丸亀駅より徒歩10分。瀬戸内海に面した港エリアにある「うちわの港ミュージアム」。古くから香川県丸亀地方の名産として作られ、現在は国が指定した伝統的工芸品にも指定されている「丸亀うちわ」の歴史を伝える施設だ。


外観 おいしんぐ!編集部

内観 おいしんぐ!編集部

丸亀うちわの始まりは江戸時代、1600年頃と言われる。まだクーラーや扇風機などなかった昔から、暑い季節に涼しい風を起こすのはもちろん、炊事や料理を冷ます際に使われたり、虫をはらう、日差しを避けるなどさまざまな用途に使われてきた。デザインの美しさから、ファッションアイテムとしても活躍していたのだとか。


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材料となる竹は愛媛産、紙は高知産と近隣で揃え、丸亀の優れた職人たちの技術によって作られた丸亀うちわは、一時期は勢いよく日本全国へ広まっていったのだという。そんな誇るべき名産を歌った「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」という歌も残されている。

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一本の竹を職人の手作業によって細かく割き、時間をかけて作られる丸亀うちわ。完成までになんと47の工程があるという。うちわの骨部分となる竹は水に浸けてしならせ、濡れているうちに「切込機」を使って細かい切れ込みを等間隔で入れ、手作業で丁寧に竹を割いていく。その後、糸で骨を固定し、紙を貼り……と工程は続く。「実演コーナー」では職人による伝統の技とうちわ作りの工程を間近で見ることができるので、ぜひチェックしておきたい。

おいしんぐ!編集部

平成7年、丸亀市の地場産業を残していくための施設として設立された「うちわの港ミュージアム」。現在も年に一度、後継者育成の募集と講習をしている。また伝統工芸士が製作したうちわや和紙職人、クリエイターとのコラボうちわなど、現在の丸亀うちわを盛り上げる活動にも力を入れている。また観光客でも楽しめるうちわ作りの体験教室なども開催しているので、地場産業を応援する意味でも参加してみてはいかがだろう(2020年10月現在、体験教室はお休み中)。

おいしんぐ!編集部

暮らしの道具としての機能性を持ち、美しいデザインや職人の技が光るアート作品としても優れていた丸亀うちわ。丸亀を訪れたら、うどんや骨付き鳥を楽しむだけでなく、古くからこの地に伝わる伝統文化にもぜひ触れてみよう。

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