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若いころはガイドブック片手に名所を回って満足していたけれど、“おとな”になるとそれだけじゃ物足りない。美味しいご飯も素敵な景色もアクティビティも全部楽しみ、周りとはちょっと違う、特別な旅がしたいと思う人も多いはず…。
そんな方に向けて、食べ歩きの達人にして、食旅のスペシャリストでもあるタベアルキストがおとなのための食旅プランを指南。それが、タベアルキスト的おとなのぶらり旅です。その土地を代表する名店の食べ歩きや地元民だけが知る隠れたグルメ巡りや食体験。立ち寄るべき観光スポット、必ず買いたいお土産などを組み合わせた大人が満足できる「食旅」をご紹介します。
今回の舞台は栃木県 宇都宮です。
宇都宮エリアの1日周遊の食旅ルートをご紹介
餃子の街として有名な「宇都宮市」は、城下町という背景から時代とともに発展を遂げてきた。商業地としての魅力だけでなく、歴史的な建造物や独自の食文化が定着しており、昨今では「ジャズのまち」「カクテルのまち」をPRしています。今回は、宇都宮の地元民に愛されているお店を訪問しながら幻想的な空間を体験する1日ぶらり旅をしてきました。
餃子のルーツ!? 中国式薬膳餃子を「和の中」でいただく
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東武宇都宮駅より車で20分ほどの場所にある「和の中」は、内モンゴル自治区出身の店主が「医食同源」をコンセプトにオープンさせたお店。中国式薬膳餃子はもとより、さまざまな漢方を配合した中国料理が楽しめます。宇都宮に来たのなら、まずは餃子を食べたいところ。
薬膳焼餃子:320円(税込) 著者撮影
内モンゴル自治区で生まれた中国式薬膳餃子を再現した焼餃子。夏は体を冷やし冬は温めるように、季節に応じて漢方を使い分けているのがこだわり。自然発酵させて寝かせた手作りの皮とショウガの効いた餡が印象的です。
モチモチの厚めの皮がパリッと焼かれており、口に含むとジューシーな旨味汁が溢れ出します。
薬膳ゆで餃子:320円(税込) 著者撮影
さっと茹でることで、焼餃子より漢方や香辛料の風味が全面に押し出てくる薬膳ゆで餃子。
皮がモチっと食感で小麦の茹で上がり独特の風味を感じることができ、アツアツのまま一口噛むと肉汁とともに、香ばしい香辛料と野菜の旨味がしみわたります。
皇帝よだれ鶏:880円(税込) 著者撮影
「皇帝もよだれが出るくらい美味しい」という意味をもつ「皇帝よだれ鶏」は、蒸し鶏に本場四川の13種類の香辛料を使った秘伝のタレがたっぷりかかり、酸味と辛味と旨味が複雑に絡みあいます。
タレは辛さよりも甘酸っぱさが前に出て、鶏の茹で方もベストでほろほろ。紅く香り高いラー油に包まれた主役をはれる納得の一皿です。
和の中
住所 | 栃木県宇都宮市駒生町1296-33 |
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アクセス | 東武宇都宮線 東武宇都宮駅より車で15分 |
電話番号 | 050-5868-0270 |
営業時間 | 〔昼〕11:30~14:30(LO) 〔夜〕17:30~22:00(LO) |
定休日 | 月曜日(祝日営業・翌日振休) |
石に囲まれた神秘的な空間「大谷資料館」
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お腹を満たしたところで、「未知なる空間」と呼ばれる大谷資料館へ。入り口から迸るRPG感。洞窟の奥にはお宝が眠っているといわんばかりの雰囲気です。
「大谷資料館」の正体は、旧帝国ホテルの建材としても用いられた、特産品大谷石の採掘場跡になります。長いこと一般の方の目に触れることは無かったのですが、今ではコンサートや美術展なども行われる観光スポットとなっています。
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坑道へと続く階段を降れば、ひんやりとした空気とともに眼前に圧倒的に広大な空間が広がります。その広さ、実に2万平方メートル。東京ドームがすっぽりと収まります。
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時折アート作品の展示がされているほか、映画やドラマの撮影場所としてもこの空間は活用されていて、普段は非公開となっていますが、結婚式が挙げられる教会もあります。
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ライトアップされた空間はとても幻想的。時間とともに色を変える灰色の岩肌は、まさに迷宮の最深部。あるいは地下神殿といった雰囲気でしょうか。この奥に待ち受けるものは、ぜひあなたの眼で見届けてみてください。
地下空間の気温は年間を通して8度前後。夏の避暑地として最高なのはもちろん、冬は外より少し暖かく過ごせるスポットです。
大谷資料館
住所 | 栃木県宇都宮市大谷町909 |
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アクセス | 東武宇都宮線 東武宇都宮駅より車で20分 |
電話番号 | 028-652-1232 |
開館時間 | 4月~11月9:00〜17:00 (最終入館16:30まで) 12月~3月9:30〜16:30 (最終入館16:00まで) |
休館日 | 4月~11月無休 12月~3月毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館)年末・年始 12月25日~1月1日休館 |
URL | http://www.oya909.co.jp/ |
宇都宮の魅力が詰まったアンテナショップ「宮カフェ」
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旅といえば「お土産」。ぜひ立ち寄っておきたいのが「宮カフェ」です。品揃えももちろんですが、休憩スペースもあるので、ちょっと脚を休めたい時などにも使えます。
麦太郎:520円(税込)/麦次郎:520円(税込) 著者撮影
たくさんあるお土産の中でも、特に注目したいのが宇都宮クラフトビール。宇都宮はカクテルで売り出し中ですが、実はビールの町でもあります。
宇都宮のある栃木県は、ビールの原料となる二条大麦の生産量が日本一。宇都宮産の麦芽や県内産のホップを使った、オール栃木のビールは一献の価値あり。
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看板商品の麦太郎と麦次郎に加え、季節限定商品など多彩なラインナップが取り揃えられています。
宇都宮のビールをもっと楽しみたい!という方は道の駅ろまんちっく村にあるブルワリーまで。こちらには醸造場(ブルワリー)が併設され、見学や出来立てビールを楽しむことができます。
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濃厚な麦の旨みの後に、キリっと引き締まった苦みがくる麦太郎。じっくり向き合いながら飲みたいビールです。
宮カフェ
住所 | 宇都宮市江野町2-11 |
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アクセス | 東武宇都宮線 東武宇都宮駅徒歩5分 |
電話番号 | 028-666-8938 |
営業時間 | 10:00~21:00(L.O.20:45) |
定休日 | 不定休 |
※以下のお店情報は記事投稿日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。
後編に続く。