おとなのぶらり旅・葉山編

葉山の春を彩る海と食巡り<前編>

関東・甲信
紀行
WORD /
おとなのぶらり旅
コーヒー
チョコレート
ラーメン
丼ぶり
葉山
魚介料理

著者撮影
若いころはガイドブック片手に名所を回って満足していたけれど、”おとな”になるとそれだけじゃ物足りない。美味しいご飯も素敵な景色もアクティビティも全部楽しみ、周りとはちょっと違う、特別な旅がしたいと思うよう人も多いはず。「では、そんな特別な食旅はどうやって作るのか?…」 食べ歩きの達人にして、食旅のスペシャリストでもあるタベアルキストがおとなのための食旅プランを指南。それが、タベアルキスト的おとなのぶらり旅。

その土地を代表する名店の食べ歩きや地元民だけが知る隠れたグルメ巡りや食体験。立ち寄るべき観光スポット、必ず買いたいお土産などを組み合わせた大人が満足できる「食旅」をご紹介します。

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葉山エリア1日周遊の食旅プラン

著者撮影
若葉が茂り、温かい日差しが降り注ぐ、気持ちのいいこの季節(取材は5月)。夏は人でごった返す葉山エリアも、この季節はゆったりと旅ができるベストシーズン。そんな春の葉山で、タベアルキスト一行は海を臨むビュースポット巡り&美味しいグルメをいただく日帰り旅に出かけてきました。
 

旅のはじまりは港の食堂で朝食を

著者撮影
春の爽やかな潮風を感じながら海沿いを走るバスに乗って目指した先は、鐙摺港のほぼ目の前にある「あぶずり食堂」。鐙摺(あぶずり)停留所で降りて徒歩2分ほどの場所にあります。昭和32年創業で地元民からヨットの学生、観光客までも利用する海辺の食堂です。


著者撮影
お店の入り口に張られた黄色いお品書きには、地魚料理からラーメンや丼ものなどバラエティに富んだメニューが書かれています。

ラーメン: 550円(税込)著者撮影
朝ラーメンにもってこいのラーメンは、鶏ガラととんこつをベースに、干しえび、しいたけなどを濁らないよう煮込んだスープで、コクがありながらもあっさりとした味わい。鶏油の甘みも特徴的。昔ながらのフォルムで老若男女から世代を超えて愛されるラーメンです。


わかめのからしあえ:200円(税込)著者撮影
オススメの食べ方は、葉山で獲れたわかめを使用した「わかめのからしあえ」をトッピングすること。歯応えが心地良いたっぷりのわかめとラーメンの相性は抜群です。


さざえつぼ焼(2個):380円(税込)著者撮影
2個で380円とお値打ち感がある「さざえつぼ焼」。味付けは控え目なので、さざえ特有の歯応えと磯の香りが口いっぱいに広がります。また、肝の苦味が少ないのが特徴。しっかりと下処理がされているので、身が綺麗に出てきます。味、価格、ボリューム、雰囲気と港の食堂にはピッタリの印象で、満足な朝食を食べることができました。

あぶずり食堂

 

葉山の海をクルージング

著者撮影
日本ヨット発祥の地、葉山に立つ伝統のある「葉山マリーナ」では、クルージング体験ができます。場所は、葉山マリーナ停留所の目の前。江の島・裕次郎灯台周遊クルージング【大人:3,000円(税別)】は、裕次郎灯台を経由して江の島を周遊する45分のコース。海から湘南の名所を様々見ることができます。

著者撮影
乗船するベイクルーズ葉山Ⅱは定員50名のクルーザータイプ。現在、京浜急行120周年のイベントに合わせて、特別にリラックマデザインが施されています。

著者撮影
出航して最初に向かうのは、裕次郎灯台と、その奥に見える海に浮かぶ森戸神社の鳥居。条件が良ければ富士山も望める湘南ビュースポットの1つです。

著者撮影
ゆったり進んできたクルージングもここからが本番。一気にスピードを上げ、江の島を目指します。そのスピードは時速40km!この風を切る爽快感は他の観光船ではなかなか味わえません!長く伸びる白い曳波がとってもきれい。

著者撮影
道中は様々なヨットを見ることができます。クルージングルートのある海域が、2020年東京オリンピックのヨット競技会場にも指定されており、今後ますます盛り上がっていくとのこと。

著者撮影
なかなか見ることができない、江の島の裏側。スタッフの方が各スポットで解説をしてくれます。写真撮影もしてくれるので、気軽に声をかけてみてはいかがでしょう。11:00発の便に乗船すると、ちょうど12時頃にマリーナに戻ってきます。

葉山マリーナ

 

名店で春の味覚を味わう

著者撮影
住宅街にひっそりと佇む四季の魚と季節の創作和食の店「うりんぼう」。店名の「うりんぼう」とは、初夏に佐島で揚がるイサキの幼魚のこと。馴染みの薄い相模湾の小魚を知って欲しいという思いで付けたそうです。横須賀佐島港より仕入れる相模湾の魚と三浦半島の野菜を売りしており、旬の食材の良さを最大限に生かした一手間かけた料理を味わうことができます。


真鯛と筍のちらし寿司と鯛頭の潮椀:3,024円(税込)著者撮影
佐島港の真鯛が旬を迎えたこの時期に味わえる、期間限定の真鯛と筍のちらし寿司。新鮮な真鯛に葉山産の筍と春キャベツを合わせており、目にも華やかな一品。しっかりと仕事が施された真鯛の身は奥行きのある深い味わいで、噛みしめれば皮目の旨味とほのかな甘みを感じられます。筍と春キャベツの絶妙な食感を残す仕事が心憎い。そして、ほのかに香る山椒の風味が他では味わえないちらし寿司を演出しています。

著者撮影
一緒に提供される鯛頭の潮椀は品のある味わいで、ちらし寿司のお供にもふさわしいお椀です。鯛の繊細な味を存分に楽しむことができます。


特製焼き穴子丼:1,944円(税込)著者撮影
蓋を取った瞬間に立ち上る、香ばしさと爽やかな木の芽の香りが印象的。皮目の香ばしさを活かしつつも、身はふっくら。それでいて身の食感はしっかりと残す絶妙の焼き上がり。タレも甘辛さ一辺倒のそれとは異なり、あくまで上品に穴子の味わいを活かす塩梅。身の下には牛蒡が敷いてあり、食感の妙を生み出しています。


季節の茶碗蒸し:536円(税込)著者撮影
めかぶをスープにして、茶碗蒸しの上にのせられ供されます。ほんのり優しい味と、めかぶのつるんとした味わいと食感が決め手の茶碗蒸しです。

うりんぼう

 

葉山初のこだわりショコラ

著者撮影
坂の途中にある小さなパティスリーは、今年の2月にオープンしたばかりの「Nicolas&Herbs」ニコラと聞いてピンと来る人もいるかもしれません。今では閉店してしまった、原宿のニコラハウスや、少し前に流行したメイソンジャーサラダの仕掛け人である、ニコラ・モロー(ニコラシャール)さんが葉山に開いたお店です。


ニコラのチョコレート【葉山】 2個400円(税込み)著者撮影
葉山という名のチョコレートは、食べるにはもったいない美しさ。葉山産蜂蜜と葉山育ちのローズマリーのミルクチョコレートにガナッシュを組み合わせています。完璧ななめらかさとクリーミーな質感で、濃厚なカカオとクリーミーなキャラメルの風味がバランス良く広がる味わい。コーヒーはもちろんのこと、ワインやシャンパンに添えて、一粒ずつ味わってみたくなります。

著者撮影
こちらのチョコレートは見た目も美しく、厳選素材のコラボレーションが奏でる驚きあふれる風味が特徴なので、ギフトにも最適です。

Nicolas&Herbs

 

スペシャルティなコーヒーに出会える

著者撮影
葉山御用邸の目の前にあるスペシャルティコーヒーの自家焙煎専門店「ザ・ファイブビーンズ」。店内には、心地よいコーヒーの香りが漂っています。厳選した世界各地のスペシャルティコーヒーを扱っているのはもちろん、環境や野生生物、生産者にも配慮して作られているコーヒーがラインナップされています。

著者撮影
お好みを伝えれば、店主の森崎さんがたくさんの種類から好みの味をセレクトしてくれます。


ホットホーヒー【エチオピア】:400円(税込)著者撮影
この日はホットコーヒーはエチオピアをセレクト。エアロプレスで淹れるエチオピアは、ベリー系のフレーバーな一杯。酸味と甘みのバランスが良く、芳醇さが際立ちながらも後味はスッキリした味わいです。


カフェラテ 500円(税込)著者撮影
フレンチローストの豆を使って入れたカフェラテ。ミルクのまろやかさが加わり、コーヒーの深いコクはしっかり持ちながら、苦みはほとんど感じさせないバランスに仕上った一杯。温度も丁度良く、一口目からスッと入り、口の中でふわりとミルク甘さとコーヒーのコクが広がります。

お願いすればテイクアウトも可能です。その際は、カップやボトルの持参をお忘れなく。葉山の食巡りには欠かせないお店です。

ザ・ファイブビーンズ

 
注意事項: 掲載情報は、2018年8月30日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

後編につづく。

 

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