体験記「Premium ONSEN・ガストロノミーウォーキング in BEPPU」

日本が誇る温泉街・別府で体験するガストロノミーウォーキング

紀行
大分県
別府市
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ガストロノミーウォーキング
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日本が誇る温泉街・別府で体験するガストロノミーウォーキング

フランスのアルザス地方をはじめ、欧米で普及している「ガストロノミーウォーキング」とは、地方各地を訪れた際に、その土地を歩きながら郷土料理やその土地ならではの食を楽しみ、歴史や文化を知る注目の旅のスタイル。

大分県・別府市がガストロノミーウォーキングに「温泉」をプラスした新しい旅のスタイルを提案しているということで、おいしんぐ!編集部はいざ、別府へ!

今回は、温泉をモチーフにした世界初のラグジュアリーリゾート「ANA インターコンチネンタル別府リゾート&スパ」と、「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」がコラボレーションした「Premium ONSEN・ガストロノミーウォーキング in BEPPU」に参加。1泊2日のプレミアムな旅を体験してきた。

※ガストロノミーとは、文化と料理を考察することを指し、フランスやイタリアなどのヨーロッパ各地域の料理においても広く用いられている。

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日本が誇る湯天国、別府

塚原温泉。火口乃泉を散策し、大地の息吹、温泉のマグマ(母)を感じる。 著者撮影

日本最大級の温泉都市である別府は世界一の温泉源泉数を誇り、日本一の温泉湧出量のある湯天国。別府八湯(べっぷはっとう)といわれる8ヶ所の温泉地(別府・鉄縄・明礬・亀川・柴石・堀田・観海寺・浜脇)ではそれぞれ歴史や風情も泉質も異なることから温泉好きがリピートする街として知られている。さらに、関サバや関アジをはじめとした別府湾で獲れる海の幸や、とり天や冷麺などのご当地グルメ、大分の郷土料理「りゅうきゅう丼」など、食通を楽しませてくれる土地でもあり、まさに「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」には絶好の場所なのだ。

とり天 著者撮影冷麺 著者撮影

 

1日目:都内から一路、別府へ

©︎ANA InterContinental® Beppu Resort & Spa

旅の初日は、羽田空港から全日空を利用して約2時間の空の旅からスタート。大分空港に到着してから目指したのは2019年8月にオープンしたばかりの「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。

空港から別府の街までは車で30分ほど。そこから別府湾を一望するホテルがある高台を目指す。途中、車窓から見える温泉煙に心躍る。都内を出発してたった3時間ほどでこの景色が見られるのも嬉しいかぎり。

著者撮影

温泉街の中心地からさらに10分ほど進むと「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」に到着する。世界屈指のラグジュアリーホテルブランドであるインターコンチネンタルが初めて温泉地にオープンさせた至極のリゾートは、日本国内外から注目を集める話題の一軒。エントランスに一歩足を踏み入れた瞬間から、非日常の世界に誘われてしまう。

著者撮影

著者撮影
著者撮影

著者撮影

ホテル到着後は、館内の温泉へ。「美肌の湯」として知られる明礬の湯を、露天風呂と檜と石造りの2種類の内風呂で堪能。別府石に囲まれた露天風呂からは別府湾望む。さらに日頃の疲れを癒すなら、スパでのんびり寛ぐも一案だ。

©︎ANA InterContinental® Beppu Resort & Spa

 

2日目:いざ、ガストロノミーウォーキングへ

いよいよ旅のハイライトであるガストロノミーウォーキングへ。風情漂う街を歩きながら、伝統文化に触れ、そして地元の各名店でそれぞれ前菜、スープ&魚料理、お口直し、メイン料理を順番に楽しむ贅沢な内容だ。

<前菜> forest inn BORN

本日1軒目のお店は「forest inn BORN」。緑豊かな森の中に佇む、わずか3室限定のオーベルジュでいただいたのは、「前菜」。

大分佐伯産伊勢海老のサラダ仕立て、塚原高原産牛乳のカプチーノ、御泉水で仕上げられたライ麦パン。

著者撮影

素材の質と見た目の美しさ、そして独創性を大切にするシェフが作る料理からは節々にこだわりを感じることができる。
また、自然の中で心から癒される時間は「forest inn BORN」の最大の魅力。全て離れの客室はそれぞれにタイプが異なり、のんびり滞在するのにぴったりだ。

著者撮影

■forest inn BORN
https://www.f-born.jp/

 

<スープ&魚料理> 蒸士茶楼

著者撮影

スープ&魚料理をいただいたのは、江戸時代から伝わる地獄蒸し薬膳料理店「蒸士茶楼」。温泉の蒸気を利用して行う低温スチームは余分な油を使わない為、内臓に負担をかけないことから女性を中心に人気を集めている。なお、オーナーシェフは「ホテル&リゾーツ 別府湾(旧:別府湾ロイヤルホテル)」で料理長を務めていた人物。

天然蒸気だけで作った滋味薬膳汽鍋スープ、県産かぼすブリ/かぼすヒラメの低音スチームブラックビーンズ風味。

著者撮影著者撮影

■蒸士茶楼
http://64cyaro.com/blog/271/

 

<お口直し> 冨士屋 ギャラリー 一也百

「旧富士屋旅館・富士屋Galley一也百」は、明治31年に建築され、登録有形文化財に指定されている建物。風情ある空間で由布昌伯氏による伝統芸能「夜多羅編み」が披露された。ここではお口直しを堪能。

温泉コンフィチュールを使ったお口直し

著者撮影

著者撮影著者撮影

■冨士屋 ギャラリー 一也百
https://www.fujiya-momo.jp/

 

<メイン料理> Otto e Sette Oita

大分特有の食材や料理、調理方法を最大限に活用しながら再構成することで、既存のイタリア料理にとらわれない「今ここでしか味わえない料理」を提供してくれる「Otto e Sette Oita」。別府特有の地獄蒸しを活かしたイタリアン炭火料理を堪能できる。ここではメイン料理に舌鼓を打った。

温泉ミネラルを含んだ「おおいた和牛」の炭火焼き

著者撮影

著者撮影著者撮影

■Otto e Sette Oita
https://www.ottoesetteoita.com/

 

<デザート> ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

ゴールは、「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。別府湾を一望するテラスが印象的なレストラン「エレメンツ」で開催されたカクテルパーティーでコースを締めくくるデザートをいただいた。

 
著者撮影著者撮影

 
その土地を歩きながらその土地ならではの食を楽しみ、歴史や文化を知る旅であるガストロノミーツーリズムに日本が世界に誇る温泉をプラスした「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」。

日本の魅力ある温泉地のひとつである別府の食文化に浸り、歴史や文化を知り、そして地元の人の温かさを感じる旅をぜひ一度体験してみてはいかがだろう。

取材協力
■ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ
https://anaicbeppu.com/

■温泉ガストロノミーツーリズム 別府温泉郷
https://onsen-gastronomy.com/onseninfo/beppu/

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