おとなのぶらり旅・桑名市編

三重県 桑名で地ハマグリと歴史を楽しむ旅 <前編>

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著者撮影
若いころはガイドブック片手に名所を回って満足していたけれど、”おとな”になるとそれだけじゃ物足りない。美味しいご飯も素敵な景色もアクティビティも全部楽しみ、周りとはちょっと違う、特別な旅がしたいと思う人も多いはず…。

そんな方に向けて、食べ歩きの達人にして、食旅のスペシャリストでもあるタベアルキストがおとなのための食旅プランを指南。それが、タベアルキスト的おとなのぶらり旅です。その土地を代表する名店の食べ歩きや地元民だけが知る隠れたグルメ巡りや食体験。立ち寄るべき観光スポット、必ず買いたいお土産などを組み合わせた大人が満足できる「食旅」をご紹介します。

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桑名市1日周遊の食旅ルートをご紹介

東海道五十三次の宿場町として栄えた「桑名市」は伊勢湾の湾奥にあり、木曽、長良、揖斐の3つの大きな川がそそぐ河口に面した地域です。ことわざの「その手は桑名の焼き蛤」にもあるように、昔から桑名はハマグリの産地として知られており、江戸時代には徳川家に献上されています。今回は旬の地ハマグリを存分に味わいながら桑名の歴史に触れる1日ぶらり旅をしてきました。
  

「大和」でいただく桑名産ハマグリのしゃぶしゃぶ


著者撮影
桑名駅始発である養老鉄道養老線の下野代駅から徒歩10分ほどの場所にあるハマグリと鯉料理の「大和」。いわゆる季節料理を提供する店ですが、春は山菜、夏は桑名のハマグリ、秋は自然薯、冬はイノシシと、この土地ならではの四季食材を使った本格的な田舎料理を楽しむことができるお店です。


著者撮影 桑名の地はまぐりのしゃぶしゃぶ:4,320円(税込)※要予約

前日に桑名赤須賀の漁師が漁をし、一晩砂抜きをしたハマグリを使用した「桑名の地のはまぐりのしゃぶしゃぶ」。

この日、供されたハマグリは4年物で、1人分13個とたっぷりなボリューム。産卵前のハマグリの身は、殻からはみ出しそうになるくらい膨らんでいるのが特徴です。


著者撮影
「桑名の地のはまぐりのしゃぶしゃぶ」は出汁を張った鍋にハマグリを入れ、貝が開くまで熱して半生の状態で食べる料理です。鍋に張られた出汁は昆布のみですが、しゃぶしゃぶを繰り返すうちにハマグリからエキスが溶け出し、時間が経つにつれ旨味たっぷりな濃厚な出汁に変化していきます。


著者撮影
鍋から取り出したハマグリはややレア感を残します。どのハマグリもぷっくりと膨らんでいて、噛めばぷりぷりとした食感と濃厚な旨味が口の中に広がりいくらでも食べたくなります。

「桑名の地のはまぐりのしゃぶしゃぶ」は、地ハマグリの一番美味しい食べ方だと自負する理由がわかる一度は食べるべき名料理です。

大和

 
 

桑名土産に最適な「貝増商店」の志ぐれ蛤


著者撮影
赤須賀漁港の目の前に本店をかまえる「貝増本店」。明治末期創業という歴史を持つ桑名でも数少ない地物のハマグリを扱うお店。
桑名名物の志ぐれをはじめ、地元の伊勢湾で水揚げされたアサリやシジミ等で作った佃煮が並ぶほか、刺身用の活けハマグリも購入することができます。


桑名産ハマグリ 著者撮影
店頭には木曽川の河口で採れた新鮮なハマグリやシジミ、伊勢湾や三河湾で採れたアサリが並んでいます。赤須賀漁港の入札で仕入れたというハマグリは、どれも大粒なものばかり。


佃煮 著者撮影
店内のショーケースには、こちらのお店で作られているアサリやコウナゴ、モロコやコンブなど、さまざまな魚介の佃煮が並んでいます。桑名市内だけでなく、全国から寄せられるお客の注文も受けているようです。


桑名産(地蛤)志ぐれ蛤100g:2,500円(税込) 著者撮影
江戸時代にハマグリの保存性を高めるために考案された桑名の志ぐれ蛤。秘伝の醤油をベースにワインや水あめをくわえた独自のタレを使い、桑名産の身のつまったハマグリを丁寧に炊きあげています。

ぷっくりとふくらんだハマグリはしっかりとした歯応えで、噛みしめるたびに豊かな味わいが広がります。酒の肴にもぴったりな時雨煮は桑名のお土産には最適な逸品です。

貝増商店

 
 

老舗の和菓子処「長栄堂」でひと休み


著者撮影
桑名駅から歩いて10分ほどの住宅街にひっそりと佇む、明治42年創業の老舗和菓子店「和菓子処 長栄堂」。数寄屋造りの小さなお店ですが、週末には行列もできる人気店です。


著者撮影
店内は大きな一枚板のテーブル席と小上がりがあり、簡素ながらも民芸調の趣きある雰囲気。かき氷の種類は、和菓子処ならではの宇治抹茶や黒蜜きな粉はもちろんのこと、トマトなどの珍しい味など豊富に取り揃えられています。


宇治みるく:800円(税込) 著者撮影
かき氷は、無添加、無着色、無香料の天然素材のみを使って仕上げられている自家製の蜜が特徴です。

宇治みるくの蜜は、宇治市中村藤吉本店の抹茶「藤の白」を注文が入ってから茶筅で和三盆糖を使用した蜜を混ぜるこだわり。氷は粗めに削られており、ザグザグした食感に仕上がっています。ややミルクの甘みが強いながらも、香り高い抹茶の苦味がバランスを取っていることで、後味すっきりの味わいになっています。

桑名散策の途中、涼みに立ち寄りたい一軒です。

和菓子処 長栄堂

 

注意事項: 掲載情報は、2018年10月18日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

後編に続く。

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