おとなのぶらり旅・桑名市編

三重県 桑名で地ハマグリと歴史を楽しむ旅 <後編>

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三重県の桑名市、地ハマグリを存分に味わった前半に続き、後半では桑名の歴史に触れられる建物や伝統工芸品、オススメの夕食が食べられるお店を紹介していきます。


前編はこちら

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「六華苑」で大正ロマンに浸る


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「六華苑」は、桑名の米相場で大儲けし、のちに「日本一の山林王」と呼ばれるほどの財を成した実業家、諸戸家(本家)の旧邸宅(東諸戸邸)と、その庭園の総称。平成9年に国の重要文化財・名勝に指定されています。

設計は日本近代建築の父と呼ばれる鹿鳴館の設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドル。なお、ジョサイア・コンドルが設計した現存建造物の大半は東京に集中しており地方には桑名市のみに現存しています。


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洋館はヴィクトリア朝住宅の様式を基調。4階建の塔屋や、多角形に張り出した1階のベランダと2階のサンルームが特徴的で、内装はシンプルながらも遊び心が満載のデザイン。1階は家具類含めて洋風ですが、2階は和洋折衷になっています。


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洋館の竣工に先立つ大正元年に上棟された和館は木造平屋造り(一部2階建て)で、諸戸家お抱え大工だった伊藤末次郎が棟梁を務めた純和風建築になります。当時は洋館と和館を併設するときは、別棟にするのが一般的でしたが、ここでは和館と洋館が直に接続されていています。


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平成13年に国の名勝に指定された庭園は建物の南側にあります。芝生の広場と池を中心とした日本庭園で、春は新緑、秋は紅葉を楽しむことができます。

ぜひ大正浪漫に想いを馳せてながら特別な時間を過ごしてみてください。

六華苑

 
 

「廣房打刃物店」で桑名刃物の伝統に触れる


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天保12年(1841年)日本刀の刀匠として桑名にて始まった刃物屋「廣房打刃物店」。明治時代の廃刀令後、包丁や鋏など家庭刃物の製造へ変換し現在では桑名名産のハマグリ用の鎌などの製造や包丁、鋏などの修理、研ぎ販売を行なっているお店です。

かつての町名の通り鍛治屋の盛んな町だったようですが、現在ではこちらのお店を残すのみのようです。ちなみに、妖刀として知られる「村正」は桑名で打ち出されたもの。


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店内のケースには様々な用途に応じた、多種多様な刃物が揃っています。なかでもウナギ裂き包丁は、名古屋が近い事から今でも職人さんの多くが贔屓にしているそうです。


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購入した炭素鋼の三徳包丁は、粉末ハイス鋼をステンレスで挟み圧倒的な切れ味と長切れを実現した包丁です。肉、魚、野菜といった、毎日の家庭での調理に向いており、ビギナーから玄人まで満足できる必携の一本と言われています。


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希望すれば包丁に名前を入れることができるので、世界で1つの自分だけの包丁にすることができます。また購入した包丁は、研ぎ、柄の交換、型直し等の修理を行ってくれるそうです。

歴史を感じさせる桑名の伝統工芸品をお土産に購入してみてはいかがでしょうか。

廣房打刃物店

 
 

大正8年創業の名店で旬魚の鮨を堪能


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近鉄名古屋線益生駅から歩いてすぐの場所にある大正8年創業の老舗鮨店「平和寿司」。現在は四代目が代々受け継がれてきた店を守っています。
桑名の煮蛤、鳥羽のアカウニなど、この地域ならでは鮨種を味わえるのがこちらのお店の魅力です。


煮ハマグリ 著者撮影
軽く火入れをしてヅケにしたというレア感を残した煮ハマグリ。江戸前鮨の煮ハマグリとは一線を画す仕事が魅力です。
頬張ればしなやかな歯ざわりが伝わり、次いで旨味たっぷりの汁がほとばしる。さらに芳醇なコクがじんわり染み渡ります。桑名の地ハマグリと伝統の技が融合した味と唸らざるを得ない一貫です。


メイチダイ 著者撮影
2枚重ねした三河湾産のメイチダイ。非常に美しい身で淡白に見えるが実に味わい深い逸品。シコっとした強い食感が特徴的で、皮目のヌメリに脂ののりを感じます。噛み締めれば濃厚な旨みと甘みがあり、単純な表現では伝えきれない旨さがこの一貫にはあります。


アカウニと剣先イカの巻物 著者撮影
築地には出荷していない鳥羽産の幻のアカウニと剣先イカの巻物。海苔は初摘みの伊勢あさくさ海苔を使用した贅沢過ぎる巻物。口溶けが素晴らしく上品な甘みのアカウニ、繊維質のほどけが良い剣先イカ、香り高きアサクサノリが口中で見事に調和します。味は言わずもがな。

地の利を活かした鮨の味わいはもちろんですが、つい長居してしまうあたたかい接客も魅力のお店ですので、旅の締めくくりにいかがでしょう。

平和寿司

 

注意事項: 掲載情報は、2018年10月18日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

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