この料理を食べる為に訪れたい Vol.72

200余年も変わらぬ江戸庶民の味!駒形どぜう 本店の「どぜうなべ」

東京
この逸品
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この料理を食べる為に訪れたい
浅草駅
都営浅草線
鍋料理
魚介料理

著者撮影
都営浅草線の浅草駅から徒歩2分ほど。入り口の“どぜう”と書かれた暖簾と赤提灯が、江戸情緒と風格を煽りたてるどじょう料理の専門店「駒形どぜう 本店」。200余年の歴史と伝統を誇るどぜう料理を提供し続ける老舗だ。

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享和元年創業のどぜう料理の老舗


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江戸時代後期の享和元年に創業の長い歴史を持つ由緒正しいお店。初代越後屋助七が、享和元年に浅草の地にめし屋を開いたことが発祥といわれる。江戸の頃、庶民に栄養のあるものを食べて欲しいと考えたのが、どぜう料理の始まりで、以来どぜう料理をメインとした伝統の味を提供している。

店内は、1階座敷席のほか、地下や2階には掘りごたつの個室も用意されている。座敷といっても畳も座卓もなく板の間に莚が敷かれ、分厚くて細長い木の板をテーブル代わりに置き、その両側に座布団が敷いてあるだけだ。暖簾をくぐれば木札を持った下足番が出迎えてくれるというおもてなしもこの店ならでは。

どぜう料理は、どぜうなべ、柳川なべ、どぜうさきなべ、どぜう汁、どぜう蒲焼、どぜう骨せんべいなどが並ぶ。

江戸時代から庶民に親しまれてきた「どぜうなべ」


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清らかな水のなかで育った厳選したどじょうを使用した王道のどぜうなべは、専用の浅い鉄鍋に独自の下ごしらえをしたどじょうが敷き詰められ供される。火種は炭火という本格派。

刻み葱をたっぷりのせ炭火の上で小まめに割り下を差しながら煮込み、味噌と醤油が絡んだ煮汁が炭火に溢れて芳ばしい香りが漂い出したらちょうど食べごろ。

一般的に小骨が多いどじょうだが、長時間芯まで煮込んでいるため骨までやわらか。わずかな苦みを含んでいてさっぱりとした甘さの秘伝の割り下で染められあとを引く味わいだ。また、どじょうの泥臭さは気になりません。

200余年も変わらずに江戸庶民の嗜好を現在に伝え続ける逸品である。

※以下のお店情報は記事投稿日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

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