日本で味わうイタリアの食卓 Vol.1〜シチリア州〜

シチリア郷土料理の味に出合える一軒「シチリア屋」

東京
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おいしんぐ!編集部
大の食いしん坊なのでよく色々食べ歩きをしていますが、周りから「どんなお料理が一番好きですか?」と聞かれると答えは決まって「イタリアン」です。最初はただただパスタが大好きでよく食べていたのが、いつのまにか都内の某イタリアンの月1変わるコースに毎月必ず通い始め、その系列店や他のお店にも通い始め…、気がついたら、イタリア各州の8種類のパスタをコースで食べるオールパスタ会の企画をしたり、同日にランチイタリアンコース、ディナーイタリアンコースの日が続くようになりました(その間にデザートを挟むw)。

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イタリア各州の多様なお料理を体験しながら、ある時には感動を、ある時には変態に近いマニアックさに驚愕…。イタリア料理に魅了され、どんどん追求してしまうオタ気質が発揮されました(笑)。

このコラムでは、イタリア各州の食文化や魅力、そして、その州の郷土料理が味わえる面白いレストラン、マニアックなレストランなどを紹介していきます。

南北で気候が異なりその地域の食材や文化も様々

イタリアは地域によって隣国の影響を受けた料理などがそれぞれ発達しており、同じイタリアとは言っても130年前は統一国家ではなかったため、各地方の素材を生かした伝統的な食文化があり、個性的な郷土料理が発展しました。特に面白いのが、北と南はまるで別の国ほど違いがあります。

たとえば同じパスタでも北はモチモチとした生麺が主流でバターや生クリームを使った濃厚なソースが多い反面、南はオリーブオイルやトマトなどを使ったあっさり系が多く、乾麺が愛されています。それは地形や気候により自然と定着してきたもの。気温が高い南イタリアでは生食品の保存が難しかったので、パスタを乾燥させて保存をする必要がありました。

このように色々な要因によって生まれた各州の料理を食べることで、その地方を理解し、少しはイタリアを旅する気分を感じることができます。


イタリア最南端・最大のシチリア州

イタリアはよく長靴がボールを蹴っているような形をしていると言われていますが、シチリアはそのボールに当たる位置にあります。

地中海のほぼ中央部に位置しており、北にイタリア本土、東にバルカン半島、南西部にアフリカと隣接しているシチリアは、地中海各地の様々な食文化が交差していて、アラブやアフリカの影響を受けています。
また長い歴史の中でたくさんの征服者の支配を受けてきたことや、新鮮で豊富な海・山・野の幸に恵まれた環境も今の面白い食文化に繋がりました。

それでは本格的なシチリアの料理が食べられるお店を紹介します!

住宅街の中の小さなシチリア「シチリア屋」


オーナーシェフの大下竜一氏  著者撮影

オーナーシェフの大下竜一氏はシチリアの修業中に出会った素晴らしい料理や風景、人々に魅了され、シチリアという土地の魅力を伝えるために2014年に「シチリア屋」をオープンしました。


店内 著者撮影
深くきれいな海のような壁。木を使ったテーブルやカウンターの席は温かみが溢れます。裏路地にあるお店にも関わらず、店内はいつ行っても賑やか。地元民が自転車で気軽に来店され、明るく活気溢れるこちらの店はまるでシチリアそのものです。

本格シチリアを味わう「シチリアセット」

シチリアセット ¥3,000(ランチ・ディナー共通)
構成は、
・前菜盛り合わせ
・ミニスープ
・前菜3種より1皿
・お好きなパスタを1皿
の4皿。ご自身の量やお好みでアラカルトのメニューも追加できます。


前菜盛り合わせ  著者撮影
真ん中はレモンのサラダ。キリッとした酸味が食欲をそそります。上から時計回りでタコの屋台風、ウニのブルスケッタ、茄子のカポナータ。


定番の乾燥そら豆のズッパ 著者撮影
空豆の食感が楽しめる食べるズッパ(スープ)素朴な味わいのズッパにフェンネルシードの風味が爽やかな家庭の味です。


フィノキエット団子 著者撮影
日本ではなかなか味わえないフィノキエット(野生のフェンネル)を使った別名”草団子”。フィノキエットをパン粉、卵、ペコリーノチーズを使って丸めてトマトソースで煮込んだこの料理は、期間限定でシチリア屋だけで味わえる貴重な一品。

フィノキエットとは…
  • 元々シチリアの名産物のフィノキエットは日本にはない野菜でした。それが数年前から千葉八街市の「エコファームアサノ」さんで収穫を始め、今や年に一度の収穫祭(大体5月)に全国から料理人が集まる大きいイベントになっています。


フィノキエット収穫祭 著者撮影
今年筆者もこちらの収穫祭に参加し、刈った葉をしごいて、水洗いして、鍋で茹でたその茹で汁と一緒に袋に詰める作業をやってきました。シチリア屋ではこのフィノキエットとイワシを使った定番のパスタ、「パスタ コン レ サルデ」がいただけます。


インボルティーニ ディ メランザーネ  著者撮影
揚げた茄子にトマトソースのパスタを包み、チーズを載せオーブン焼きにしています。


シチリアワインの品揃えも豊富 著者撮影
本格的なシチリアの郷土料理を気軽に楽しめる素晴らしいお店。料理人の人柄が滲み出る「シチリア屋」ならではの、温かみの溢れるお料理にはほっこりしてしまいます。
 

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——おいしい体験は、毎日をもっと楽しくする——と信じて。