この料理を食べる為に訪れたい Vol.252

山が宿ったような滋味が体中に染みる!唐津・あるところの「しし肉の鍋」

九州・沖縄
この逸品
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JR九州筑肥線
この料理を食べる為に訪れたい
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日本料理
牡丹鍋
虹ノ松原駅
鍋料理

著者撮影
JR九州筑肥線の虹ノ松原駅から車で6分ほど。街の中心地からやや離れた唐津の鏡山のふもとに店を構える日本料理店「あるところ」。素朴で豊かな滋味溢れる料理が味わえるお店だ。

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2015年創業の日本料理店


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まるで和食の原型のようなシンプルなレシピの料理が味わえる日本料理店「あるところ」。店名は、昔話の「昔々、あるところに…」という始まりの文句に由来する。

築130年の民家を自分たちの手で改修した店内は、薪ストーブがある厨房とテーブルを地続きにした内装でのんびりした特別な時間が流れ、席はテーブル席と座敷がある。

料理は、 唐津の豊富な食材を使った料理のコースのみ。季節感を存分に感じることができる下ごしらえに手間を惜しまぬ料理が提供される。

山の恵に感謝したくなる「しし肉の鍋」


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秋から冬の時期のみ味わえる唐津産の猪肉を使ったしし鍋は、大きなお皿に牡丹の花のように猪肉が美しく盛りつけられ、長ネギ、芹、椎茸と共に提供される。

猪肉はどれも白い脂身の部分が目立つ。脂っぽいのではと思えるが、脂はしつこくなく淡泊な肉の味にほどよいコクを添えてくれる。野生の猪は、野山の木の実などを食べて育ち、越冬に向けこれらの食べ物をたらふく食べた猪は、皮下にたっぷりと脂肪を蓄える。


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火の通りな早い猪肉は柔らかい炊き上がりで臭みはいっさいなく野山を駆け巡り鍛えた赤身には旨みがギュッと詰まっており、芹との相性が抜群。

脂身はきめ細やかながらも存在感があり、あっさりしながらも甘みが濃厚。旨みのある赤身と相まって、噛めば噛むほど滋味深い味わいがあふれ出てくる。

旨味の凝縮された滋味溢れる鍋である。

※以下のお店情報は記事投稿日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

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