漫画『夏子の酒』で登場する「幻の酒米」のモデルは庄内の「亀の尾」

酒どころ鶴岡市大山の老舗酒蔵・渡會本店の「出羽ノ雪 生酛純米」

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かつて明治初期には40軒もの造り酒屋が建ち並んでいたとされる大山エリア(車で羽前大山駅から5分、鶴岡駅から15分ほど)。今では僅か4蔵となってしまったが、中でも長い歴史を誇るのが「渡會本店」。創業を江戸時代初期の元和年間(1615年~1624年)まで遡る造り酒屋だ。

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博物館を併設する酒蔵

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現在は工場で酒造りを行っているが、併設された博物館で昔の酒造りに使われていた器具を見ることができる(入館料100円)。

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また、庄内の酒造りの凄さを感じさせるイネについての展示もある。

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漫画『夏子の酒』の劇中で登場した「幻の酒米」のモデルは、庄内で生み出された「亀の尾」。

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かなり真面目な展示となっているが、お酒好きならば知っておいて損の無い情報が得られる博物館だ。

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なお、現在は「亀の尾」を使う酒蔵が全国に増えており、その新たな可能性が期待されている。また、食用として高い評価を確立した「つや姫」についても、「亀の尾」がベースにあり、最も有名な米である「コシヒカリ」についても同様である。

時代に媚びない酒造りによる生酛純米

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無農薬の自然米(ササニシキ)を100%使用し、生酛造りで醸造された【自然酒】を求めて訪問したが、何と現在は製造停止中。原因不明の濁りが発生するためとのことなので、いち早く解明されることを願うばかりである。

そこで、代わりにいただいたお酒が【出羽ノ雪 生酛純米】。同じく生酛造りのお酒だ。酒米は「出羽きらり」で、酵母は自社酵母。

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飲み口としては、かなりキレのあるスッキリとした辛口。米の旨味、苦味が印象的で、ベースで甘みと酸味が程よく支えている。この味で、昔ながらの生酛造りの純米酒で、僅か千円ほどというのが信じられないほどのコストパフォーマンス。

老舗の酒蔵が必ずしもおいしいわけではないので、こちらは歴史に見合った確かな味があると感じた。

※お店の情報は記事投稿日時点のものです。訪れる際には予め営業日時をお店にご確認ください。

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